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2007年03月01日

私用電話はタブーへの入り口

私用電話はタブーへの入り口

学生時代、私がアルバイトでお世話になっていた
今は亡き会社の社長は、
とっても評判の良い有名経営者でした。

自分に厳しい社長は、いつも作業服を着て、現場の社員といっしょに
汗まみれ泥まみれで頑張っていることが新聞や雑誌などで紹介されていました。

たまたま、その会社で、アルバイトとして事務をしていた私は、
偶然、電話の通話記録の中に、
取引先でもないし、会社の支店でもない番号に
毎日何度もかけられていることに気づきました。

「節約!!」

を口癖のように言っていた社長に
この電話番号のことを知らせようとしたのですが、
周りの事務員さんはあまり良い顔をしません。

この電話番号のことを調べた社員は、
必ず不祥事をしでかして左遷されるか
退社する運命になるという恐怖の電話番号だと、
みんな言うのです。

「これ、絶対、誰かの私用電話ですよ」

若くて正義感に燃えていた私は、
尊敬する社長のために、みんなの忠告を振り切って、
その電話番号を調べてみたのです。

まず、住所が分からないので、
私は宅急便の配達員の振りをして
その電話番号にかけました。

「そちらさん向けの小包があるんですが、
住所の所が濡れて見えなくなってしまって」

こう言い始めると、電話に出た女性は
すぐに住所を教えてくれました。

私は私用電話の主を調べるべく、
夜の9時すぎに、その住所を訪ね張り込みました。

運良く、答えは、その日のうちに分かりました。

なんと、そこは、元女性社員が住んでいるマンションでした。

そして、その女性を訪ねてきた男性は、ナッなんと、社長でした。

そこは社長の愛人宅だったのです。

私は、全貌を知って、ガクッと体の力が抜けました。

最大の私用電話の主が節約が
口癖の尊敬していた社長だったのです。




posted by ありがとう 梅ちゃんです。 at 12:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー
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